2011年9月25日日曜日

amazon新製品発表は28日

アマゾンが9月28日に発表会開催。タブレット? 新Kindle?
http://japanese.engadget.com/2011/09/23/amazon-9-28/


私個人的にはKindle4登場を期待しています。低価格で高解像度でタッチパネルで・・

それはさておき、今更ですけど、Kindle3が米国で売れた理由を振り返ってみようと思う。
実売数は公表されたことがないが、米国Kindle3のレビュー件数は今日現在9054件で平均☆4.7、満足度の高いベストセラー機である。
私個人としては自炊利用時の解像度が560x734と低すぎるのが最大のネックで購入しなかったが、英文読書大好きだったら間違いなく買ってた。


電子ペーパー端末の特徴、目が疲れない、長期間充電不要、軽い、薄い、小型、とかのメリットは省略として。

低価格
200ドル以上だったら、これほど売れなかったであろう。
Wi-Fiモデルで $139、3G+Wi-Fiモデルで $189は他社製品を圧倒する低価格だった。


amazon製品
amazonブランド、amazonロゴ、kindleのamazonサービスを考えないとしても重要である。
既に、amazon-basicというブランドがある。同様・同価格帯の製品があったとして、一方は認知度の少ない異国メーカーのもの、一方はamazonロゴが付いた製品だったら、品質信頼やアフターケアも期待できそうな方に金を払うってもんである。
普段利用しているamazonアカウントだけで本体・コンテンツ購入利用できる。その電子書籍端末利用のために、新たに別企業にクレジットカードやら個人情報登録作業は不要。


別途通信料金不要の3Gモデル
日本に住んでいる人からするとKindleに3Gって必要? と思うかもしれない。 実際、ロンドンに住んでいる私も買うとしたらWiFiでいいかなぁって思う。
しかし、米国って車社会である。ニューヨークなどの大都市を除いたら電車通勤など、基本ない。どこへ行くにも、ちょっとした買い物も車移動必須である。
日本で電車通勤していたら、会社帰りにフラッと本屋に立ち寄るのは全然簡単だ。全ての地域ではないが、帰宅の渋滞の中、さらに時間をかけて本屋まで行き、その本屋の巨大な駐車場から、てくてく歩き、本屋店内もまた巨大で歩き回って商品探し、ルーズで長いレジ待ちして支払いし、巨大駐車場を歩いて車に戻り、渋滞の中家路へ。。
生活中の無駄時間を省いて、車の中でもどこでも、本購入や、有料本の無料試し読み、無料本入手ができるのである。電子本だけではない、電子新聞購読も強みだ。Web上で無料閲覧できるものより濃く深く最新の新聞コンテンツが、例えば、グランドキャニオンに居ながらでも読めるのである。
家庭内にブロードバンドや無線LANを必要としない年配者とか、家を持たない人とか(浮浪的な人、キャンピングカー生活とか)、長期入院している人とか、別途通信料金不要でどこでもコンテンツ入手可は絶対便利である。災害など避難生活でも、文字を読める程度の明かりがあれば、コンテンツ入手でき長時間充電不要は便利に思う。


米国には携帯読書文化が基本的になかった
日本には「ケータイ読書」が文化がある。既に所有している、ほぼ無料で購入できた携帯電話本体で電子書籍を読もうと思えば読めるのである。日本で電子書籍専用端末が売れないのは、高価な端末を買ってまで・・とか、購入できる電子書籍コンテンツの種類や価格に差が少ないのも原因と思う。

米国人の6人に1人が電子書籍端末を保有
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1109/21/news051.html
この記事、日本の携帯電話を「ケータイ読書」ができる電子書籍端末と考えたら、てなことである。


屋外で見やすい
日本の通勤的感覚の屋外利用とは根本的に違うと思われる。「家で読書」と言っても、日本と違って、広い庭やプールがある家が結構ある。個人所有でなくてもアパートに共同利用の広いプールが付いてたりで「自宅の屋外」で読書できるのだ。公園、カフェ、ビーチなどでも、日本程、人と人の間が狭くないためか、文化の違いかゆったり読書している人はそもそも多い。


過去実績ありの三代目
Kindle3なのである。 過去にKindle,Kindle2と、現行ファミリーでKindleDXがある。 実績ありで初物じゃないから買う人、初代機・2代目の満足度から買い増しな人もいるだろう。実績と安心って大事だと思う。
ここでは深く触れないけど日本の電子書籍端末は後継機・実績が・・・ない。将来的な安心ができない。


あえて「英語」と書くが、Kindle3は、
英語電子書籍が無料から割安有料まで簡単に購入(入手)できる。
綺麗な英語フォント表示で文字サイズも柔軟に選べる。
英語キーボードが標準搭載で英語入力できる。
英語辞書を内蔵しており、英語電子書籍中の英語の意味を簡単に調べられる。
英語圏(米国・英国)のアマゾンで安価で直販されている。
英語でサポートを受けられる。

日本人としては、↑の「英語」がすべて「日本語」に置き換えられる日本語Kindleが発売されたら嬉しい。
日本以外にも自国にamazonがあるのに英語Kindleをやむなく使っていて、ドイツ語、フランス語、イタリア語版を待ってる人や、ベトナム語、アラビア語、タイ語版のKindleを待っている人もきっといることだろう。
Kindle3は日本語のテキスト表示、webサイト表示はできるけど、日本語入力は一切できない。
iPhone、iPad、iPodTouchのような多国語入力・表示を標準搭載して、世界中の人が楽しめる後継機種に期待したい。
>iOSデバイスの多国語キーボードのサポート
> 英語(米国、英国)、フランス語(フランス、カナダ、スイス)、ドイツ語、繁体字中国語(手書き文字、ピンイン、注音)、簡体字中国語(手書き文字、ピンイン)、オランダ語(オランダ、ベルギー)、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル、ポルトガル)、デンマーク語、スウェーデン語、フィンランド語、ノルウェー語、韓国語、日本語(QWERTY、かな)、ロシア語、ポーランド語、トルコ語、ウクライナ語、エストニア語、ハンガリー語、アイスランド語、リトアニア語、ラトビア語、アラビア語、タイ語、チェコ語、ギリシャ語、ヘブライ語、インドネシア語、マレーシア語、ルーマニア語、スロバキア語、クロアチア語、ブルガリア語、セルビア語、カタロニア語、タガログ語、ベトナム語、チェロキー語


amazonの電子書籍の売り方が上手、丁寧

例として↓にamazon.comの The Da Vinci Code のページキャプチャを添付しました。
本が欲しい際、客はamazonで検索すれば一つのページ内だけで沢山の情報と、自分にあった買い方を選べる。
↓↓
・紙本は$9.99、$25以上の購入で無料配送
・Kindle電子本は$7.80
立ち読み時間制限無しで、最初の章を今すぐ無料で読めます。
Kindle, iPhone, iPad, Android, BlackBerry, PC and Mac. で読めます。
・Audiobookは$22.76
・「4冊買って3冊分の値段」のプロモーション中
・本の内容、詳細説明
・紙本のページ数
・紙本の発売日
・カスタマーレビュー

日本には日本語の電子書籍書店がアホな程ある。 しかし、amazon.com程丁寧な電子書籍売りはないと思う。
日本語電子書籍購入の際、 「紙本のページ数」・「紙本(初版)の発売日」を知りたいとか、その本面白いのかどうかでカスタマーレビューを探すとか、その電子版の価格は妥当なのか紙本に比べてどうなのか、、、、と、結局、情報求め amazon.co.jpを見に行く人は多いんじゃないか? 日本amazonが米国と同様の電子書籍売り(売り場)+Kindleを売り始めたら、めちゃめちゃ売れるだろう。 『Kindle, iPhone, iPad, Android, BlackBerry, PC and Mac. で読めます。』ってスゴイ魅力だ。amazonとしては日本語電子書籍対応したアプリを配信するだけだし。
今の日本の電子書籍売り場って、なんかやる気が感じられない。出版業界は、amazonサービスの上を目指さないと生き残れないんじゃないだろうか。