2012年8月10日金曜日

引っ越し手続き 医者と銀行


今回もイギリス内引っ越しのネタです。

インターネット、ブロードバンドって本当に便利ですよね。

どこのどなた様かはわかりませんけど、無料でYouTubeに楽しめる動画をアップしてくださってる方々、 無料(フリー)で実用的なソフトを自作公開してくださってる方々、そして、色んな有益な情報を無料で提供してくださってる方々・・本当に感謝です。

この引っ越しネタ的な記事も、今すぐでなくとも、数年後とか? いつか、Google検索でたどり着いた、どこかの誰かのお役に立てる時が来たら・・いいですね。


さて、本題。

まず、医者(NHS)の話。
今朝、引っ越し後、始めての手紙が届きました。 手紙が届くの嬉しいすね。

↑の写真。 前記事でちょこっと書きましたが、NHSからです。 

NHS 国民保健サービス(こくみんほけんサービス、英語: National Health Service, NHS)とは、イギリスの国営医療サービス事業をさし、患者の医療ニーズに対して公平なサービスを提供することを目的に1948年に設立され現在も運営されている。利用者の健康リスクや経済的な支払い能力にかかわらず利用が可能であり、完全に無料である。また、6か月以上合法的にイギリスに滞在することが可能なビザを取得している外国籍の学生なども、NHSのサービスを利用することができる。 (wikipediaより)

先週、家から徒歩4分のNHS診療所に住所変更の書類を提出しまして、それが受理されて無事、この町での無料診療を受けるための登録が完了しましたよ って通知です。

診察・治療が完全無料で、保険証的なものや、更新手続き的なども一切ないのも日本と違うところ。
診察を受けるには診療所へ行って、名前と生年月日を言えば登録情報から照会して・・って感じ。

イギリス住人になって、最初にNHSの登録をした時には、問診? 初期診察? 身体検査? とか、ありましたけど、今回は書類提出のみで、記入申告不備がないことを確認されて、「Mr.○○(私の名)。 あなたの主治医(かかりつけ医)は □□さん になりますよ。 後日手紙が届きますよ」的な感じで簡単に終わり、医師と会うことはなかったです。 非常に丁寧で親切な窓口対応でした。 まぁ、現在健康でどこも悪くないので当然と言えばそうですけど。

ただ、書類がね・・結構、10ページくらい?、ボリュームありましたよ。 その中でも印象に残ったのが、「死後の臓器提供の意思をハッキリと明記」する項目があった点。  『腎臓・心臓・肝臓・すい臓・肺・目・人体のすべて』 だったかな、すい臓なんて辞書引いたし。

日本も医療保険証に個人の臓器提供意思が明記されていて、医療機関での電子的な照会が即行えるのならば、死後、必要な人へ迅速に臓器を届けられるのかな・・と思いました。 NHSによって、イギリスは臓器提供希望者が多く、臓器提供によって助かる患者さんも多い国なのかもしれませんね。

診療・治療が無料ってのはホントすごい。 カネのこと全く心配せずに医者に行けるのだから。 ちなみに薬処方は基本的に有料です。無料になる場合もあります。が、薬も日本と違って安いす。 「病は気から」って言葉の通り、カウンセリングというか、医師と会話してもらうだけでも安心できたり、身体的な痛みが和らいだりできますからね。 無料で気軽にだからスゴイよ。 突然のケガ、突然の病気発覚でも突然の大出費にならないし。

ちなみに私は、NHSの無料診療を受けたのは過去1回だけです。 この健康的な町で医者の世話になる気がしないんですけど・・まぁ、備えあれば憂いなしですね。

さらにちなみに。。 町の診療所では役不足の精密検査が必要なときや、手術、入院の時は、NHSの診療所からの紹介とともに大きな町のNHS大病院に行くことになります。手術の際、英語の病院で不安ですよね・・。 大丈夫! 希望すれば、NHSで日本語できるというか、普通に日本人の通訳を呼んでくれます。もちろん完全無料です。




次。銀行。
新居から銀行まで徒歩5分。 銀行の窓口って個人的には全く無縁なのだけど、登録住所の変更のために行ってきました。 カード社会です。 スーパーでは、バナナ1本・リンゴ1個とか、20円程度の買い物でもカード支払いOKです。amazonなどの通販でも当然OKですけども「銀行登録の住所にしか発送しません」とか、購入時に銀行登録住所照会?で決済が通らない場合もあるんですね。通販大好きな私としては、銀行登録住所の変更は、医者登録より重要です。
ロンドンの銀行窓口ってイイ印象がなかったです。高圧的・威張ってる・不親切・愛想なし・高級取り銀行マンプライド的な? 口座開設も書類が多くてチョー面倒だったしね。憎たらしい銀行員との面談もあったし・・。
だから、住所変更手続きもきっと面倒なんだろうと覚悟の上で、手続きに何が必要なのかもわからぬまま、パスポートとキャッシュカード持って行きました。(イギリスには通帳も印鑑もありませんので)
ら、ビックリ。スゲー感じイイ、物腰の低い、丁寧な言葉遣いの、若い英国ニイちゃん銀行員だったし、 住所変更手続き作業は、 窓口のカウンターに設置されているカードリーダーにキャッシュカードを自分で差し込み、暗唱番号入力し、口頭で新住所を告げるだけ。 書類記入とか一切なし。 えぇっ。 どこでも好きな住所にできちゃうのでは? パスポート確認もなかった。 一応、セキュリティ上?顧客がカードリーダーにカード挿入して4桁の暗唱番号照合が終わったときだけ、銀行員が顧客情報照会?変更?できるようになってるぽい。 銀行員がお客のカードを触ることは一切ないですから、ともアピールされました。



銀行も診療所も、駅もスーパーもその他の店も、近所の人も行き交う人々も、 この町の住人はスッゴイ親切で気さくで丁寧で笑顔で感じのイイ人ばかりです。 海岸の田舎町だからでしょうか。 キザで威張ってる感じの悪い人に関わったり、汚い言葉を聞くことなく、この町では生活していけそうです。 自分を幸せにしてくれる、この町の人たちのために、何か役立てたらいいな。

「逆の立場だったらどうだろう?」 と考えてしまいます。 日本で自分が接客業していて、異国の人が自分のところに来たら、果たして笑顔で接客できるだろうか? 相手に不快・不安を与えずに対応することができるだろうか?
日本人ばかりの町のアパート、自分の隣の部屋に異国の人が突然引っ越してきた、、好意的な近所付き合いできるだろうか。。。


それと、日本のいじめ関連のニュースに。

学校でのいじめ、家庭不和、親戚にも近所にも親身になって話しを聞いてくれる人が居ない、ストレス溜まるばかりで悩んでいる小・中・高校生の子。 本当にツライことだけど、決して死を選ばず、自立できるまで頑張って耐えて欲しい。 そして町を出て、自らの明るい人生を歩んでいってほしい。 みんなが君に笑顔で接してくれる町があるから!


p.s.
住民登録? っていうんですかね。 いわゆる住民票提出とか、入居届けとか、税金関連的なやつ? は、この小さな町ではできないようで。書類を揃えて来週隣町へ行く予定です。。のんびりとね。