2012年10月29日月曜日

Kindle Paperwhite 青空文庫 epub3 テキスト を読む

Kindle Paperwhite にて、青空文庫テキスト形式 ( 《ルビ》 など青空文庫の情報を含むテキストファイル) を閲覧するには、txt → epub → mobi と変換を行うと、読書中のフォント切り替え(明朝・ゴシック)/フォントサイズ/余白量変更/辞書引きが利用できます。

※『.mobi』 です。  .pdfではありません。

まだ、Kindle Paperwhite を 入手されてない方も、 Paperwhite の表示をPC上でシュミレーションできますので、興味あったらお試しください。

以下、青空文庫のテキストファイルを例に、わりと丁寧に解説




夏目漱石/こころ/青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card773.html
テキストファイル 773_ruby_5968.zip をダウンロードします。



773_ruby_5968.zip を 解凍し、 kokoro.txt を取り出します。



AozoraEpub3 - 青空文庫ePub3変換
http://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html
から ePub3変換ツール(無料)をダウンロードします。
今回は「テスト中βver : AozoraEpub3-1.0.7b12.zip」をダウンロードしました。
※作者様、素晴らしいツールの開発、ありがとうございます。



AozoraEpub3を実行するためにはJavaが必要ですので、
Java(無料)のセットアッププログラムをダウンロードし、
↓WinPC用 jxpiinstall.exe
http://www.java.com/ja/download/windows_xpi.jsp?locale=ja



jxpiinstall.exe ダブルクリックで、 Javaをインストールします。

Askツールバーのチェックを外すことをお忘れ無く!



AozoraEpub3-1.0.7b12.zip を適当なフォルダに解凍します。
この例では、Rドライブの AozoraEpub3-1.0.7b12 というフォルダに解凍しました。
AozoraEpub3.jarをダブルクリックして、「AozoraEpub3 - 青空文庫ePub3変換」を起動します




kokoro.txt を AozoraEpub3へ運びます (ドラッグ&ドロップ)


変換前確認画面が表示されるので変換実行をクリック
(表題・著者が自動認識されてますね)



[夏目漱石] こころ.epub (192KB) が出来ました




.epubファイルを Kinlde Paperwhite で表示できる .mobi 形式に変換するための
Kindle Previewer(無料)をダウンロードしインストールします
http://www.amazon.com/gp/feature.html/?docId=1000765261



Kindle Previewer を起動し、 Paperwhite / 縦 / 日本 を選択し、
[夏目漱石] こころ.epub を 運ぶと、 (ドラッグアンドドップ)


すぐに変換(コンパイル)が実行、終了します。 警告ありますが気にしなくてよいです。


.mobiファイル(959KB)ができました。
Kindle Paperwhite を PCとUSBケーブルでつないで、 Paperwhite の Documentsフォルダに入れたらおわりです。


作成した.mobiファイルは、 Kindle Previewer にて、PC画面で内容表示できます。
まだ、Paperwhiteを入手してない方は、これで、フォントサイズを変えたりして、
Paperwhite(や、他のKindle端末)での表示シミュレーションで遊べます。



Kindle Paperwhite で表示させたスクリーンショット
見出しフォントサイズが大きくなってる、嬉しい!
ルビ(ふりがな)表示も、禁則もちゃんとできてますね。 美しくて素晴らしい!
それと! この.mobiファイルでは、 Kindle Paperwhiteでのページ送り操作が、
左側~中心タッチで次ページ、右側タッチで前ページ
という日本語縦書き読書に違和感のない操作になりますっ!



フォントサイズ・書体・行間・余白の変更が、読書中、いつでもできます。


画面上部をタップすると表示されるメニュー
読書終了時間予測とか、移動メニューへのボタンとか

移動メニュー。  目次がしっかり反映されてます!
↑の虫眼鏡(ルーペ)アイコンから、任意の検索語を日本語入力して、その語の場所への移動もできます。


単語長押しで辞書引きもできます・・・・が、
↓「先生」を調べると、シーサンと答える・・・ どうなんだろう?
日本人の子供が使って、
「せんせい」って読み方を間違えて「シーサン」と覚えちゃったら、どうすんだろ。



というわけで、 epub3を閲覧可能な 日本版KoboTouchに比べると、 .mobiへの変換が一手間かかりますけども、 テキスト埋め込みPDFでしか日本語縦書き表示できなかった前世代に比べたら、フォントサイズや余白の変更も可能になり、相当な進化です!

青空文庫はもちろん、ネット上で無償公開されているテキスト小説や、epub3作品も、 電子ペーパーでXGAで8週間充電不要の Paperwhiteにて、読み放題、楽しみ放題になりました! すばらしい。