2014年5月19日月曜日

Amazonプライム イギリスで試してみた


amazonに年会費払うと、有料の翌日配送サービスが無制限利用になるなどの特典を得られる、Amazon PrimeをイギリスAmazonで30日間試してみました。

↑ご存知と思いますが、日本ではこの通り。 税込み3900円の年会費を支払うだけで、当日お急ぎ便・お急ぎ便・お届日時指定便 が全て無料で利用でき、 Kindle本を毎月1冊無料で読めるそうです。 たった、たったの3900円で!! すげーなぁ。。 日本は。

↑イギリスAmazonのPrime年会費は £79 です。。

↑79ポンドというのは、日本円で13490円なのです。。。
・・・・桁が違うし・・、 3倍以上高いし・・・。
 しょうがないすね、イギリスでは超高価、日本では激安っ!  てのは、 Amazon Kindle や Apple製品などでは茶飯事ですからね。
さて、年間13490円も支払う価値があるのか? 30日間の無料お試ししました。

↑まず、ちょっとしたことですが、 amazonにログイン後、右上に表示されるロゴが Prime付きのロゴに変わりました。

↑送料・配送スピードの確認をしてみましょう。
『Want it by 1pm tomorrow』 amazonに在庫あるものは、翌日13時までに到着する ExpressDeliveryを無料利用可能になります。

↑チェックアウト画面、 特別配送の 『Free One-Day Delivery』 と、 速達郵便を使い2営業日以内到着の『Free First Class』が 選べます。  また、 Express Deliveryはプライム加入していない場合は1アイテム毎に£4.49(766円) と表示されています。
ちなみに送料は、MicroSDカードのような、超小型軽量の商品でこの金額です。 大画面テレビなど、大きい・重い製品でもプライムメンバーなら同様に翌日無料配送(日曜・祝祭日以外)ですが、プライム非加入の場合は高い送料支払っての翌日配送か、到着まで7~21営業日の無料配達を選ぶか になります。

Express Delivery の通常の流れは、 注文完了 → 注文当日の夕方に Amazonから出荷完了(Dispatched)と配送業者・荷物追跡ナンバーのメールが届く → 配送業者から「明日配達予定で荷物受領しました、明日で大丈夫ですね? お届け日を変更しますか?」 のメールが届く → 翌日の朝「何時何分から、その1時間後に配達予定です」 のメールが届き、 午後1時までにドライバーが来て受領サインして配達完了・・ という感じです。 宅配業者は我が家の地区では3回中3回とも DPD という会社で、とても良い対応でした

Free First Class を使うメリットは、国営郵便局運営である Royal Mail または その小包担当のParcelforce による配達となり、 不在で荷物を受け取れなかった場合は近所の郵便局で受け取れることですが、、我が家の場合は、そのどちらで来ても、たいがい玄関の前に置いといてくれるのです。 翌日1時までの配達でサイン受領が出来ないときには、こちらが便利。

日本と異なり、イギリスでは、当日配送はもちろん、日時指定配達も選べません・・。 ロンドンなど都市部では Amazon Lockerという Amazonの運営する宅配ポストへの配送も選べます。


では、プライムに加入しないで、無料配送だけで Amazon使った場合はどうなのか?
『めちゃめちゃ待たされる』 のです。

まず、注文完了時点では到着日が確定せず、「お届け予定日が2~3週間後」などと表示されます。 出荷完了のメールが届くのは、注文からだいたい 3~5営業日後。 小物の場合は追跡ナンバーは発行されません。 小物でなければ追跡ナンバーが発行されるのですが、、、追跡可能になるのは、さらに1~3日後で、配送予定日はその後の3~5日後とか・・・。  さらに、配達日・時間は全くもって宅配業者の自由で朝7時から夜9時までの間という・・基本的に1日中家で待ってなければならない。 1日中家でも待ってても届かない、ドライバーの都合で勝手に配達断念して持ち帰ってしまうこともよくあり、運送会社への問い合わせはダイヤルQ2みたいな高い電話代金払わされたり、オペレーターがめちゃめちゃ無愛想というのもよくあることで。 再配達依頼したら、またその配達予定日は1日中家で待機だし、受領した小包の外装箱がボコボコだったり汚れてたり、濡れてたり。。。  まぁ・・・凄いときはとんでもなく凄いですから、イギリスの無料配送の品質って。

電子・電化製品を購入した場合のメーカー保証期間は、原則、購入日からです。つまり、Amazonに注文した日から保証期間が始まるので、到着がとんでもなく遅いのは困ったものです。

ということで、イギリスの Amazon Primeが高価なのは、信頼の高品質で迅速の宅配サービスを無制限利用するコストが高いから・・なのです。 毎回イライラ待たされるのを我慢するか、13490円支払ってストレス無しになりますか? と。

無料配送の遅さと品質ではAmazon UKは現在酷いので、殆ど値段が同じなら他社のネットストアで無料配送を利用する人も多いそうです。

ただ、初期不良時の返品対応や、注文してから数日間で販売価格が購入時より値下がりした際の差額返金対応など、Amazonのカスタマーサービスは返事も迅速でスバラシイので、安心して買い物できる点で私はAmazon利用しがちです。

13490円の年会費には、日本同様、毎月1冊 Kindle有料本を読めるサービスも含まれます。
が、これを利用できるのは Amazon純正 Kindleデバイスを所有している人のみ! 適当なAndoroid 端末や、 Apple端末に Kindleアプリをインストールしたものでは無料読書はできません。 また、 日本語電子書籍は E-ink Kindle では Paperwhite以降が必須となります。



↑Amazon Prime のイギリス版には、映画をストリーミング再生で見放題の特典も含まれます。
説明を読むと15000以上の映画とテレビエピソードを無制限ストリーミング可能と。 どんなタイトルがどれほどあるのでしょうか?


↑ まず、Instant Video という、物理メディアを使わずにネット利用で再生可能なタイトルが13805件ありました。

ただし、13805件は、Primeメンバーか否かに関わらず、↑のような有料購入または有料レンタルのみで見られるものが沢山あり、、

↑では、 Primeメンバーが無料で見放題になるのは、どれだけ? と調べたら、(たったの?)3347タイトル・・。 対象はジャケットの左上に 青字でPrime と書かれている作品です。

↑そのうち、 Japanese (日本語音声で英語字幕の意味かな?)の作品は、たったの22タイトル。 黒澤明ー羅生門、 北野武ーバトルロワイヤル、 アウトレイジ など。


15000以上って、全然足らないじゃん・・と思ったのですが、
例えば、↑のプリズン・ブレイクは「プリズン・ブレイク シーズン1」 というタイトルに、22エピソードなんですね。 シーズン4まで全部合わせると、4タイトルで81エピソードに。 Primeで無料で見られる15000のうち12000はテレビエピソードなのだと思われます。

 ↑ビデオ再生は、Kindle Fire タブレットを所有してなくても、 PC(DRMは Microsoft Sliverlight)はもちろん、 LG・SAMSUNGのスマートテレビや、 PS3でも可能。 私はPS3で見ましたよ。

↑アウトレイジ は HDで 5.1オーディオです。  イギリスでの評価はあまり・・海外の人にはわかりにくいですかね。
Primeメンバーの見放題対象なので、右上の Watch Now の選択で再生できます。 途中まで見て、後日続き再生するResumeや、最大256倍までのシークも出来ました。 ただし、DVDやBluーRayのような字幕オン・オフはできず、字幕ありの作品は消せない焼きつき字幕が強制表示されるだけです。
アウトレイジのような日本タイトルは、日本語音声で、消せない英語字幕が常時強制表示です。
多言語の字幕合成表示機能を搭載すれば、沢山の人がより楽しめるだろうし、聴覚障害者の人にも家にいながら沢山の映画作品を楽しんでもらえると思うのだけど。。

↑のオーディションは、めちゃめちゃ怖かった!!!  石橋凌さんが、エライこっちゃになります。 イギリスでは高評価のようです。


そうそう、大事なこと、イギリスでは huluが利用できません。 全くもって残念です。 「イギリスからVPN接続で日本のhuluを!」というネット広告は良く見かけます。

↑日本ではプライムの権利を同居の2人家族まで家族会員として登録可能ですが、イギリスでは4人まで可能なようです(up to four household members)
本人の誕生日を登録し、次に家族の名前、本人との関係、メールアドレスの登録を4人まで行うみたい。 リレーションシップで Spouse という単語の意味がわからず調べてしまいました。配偶者 って意味ですね。 Partnerの別の言い方? その下に、結婚してないパートナーがあるので、結婚したパートナーという意味でしょうか。 イギリス的ですね。

Amazonから買い物しまくる人、ストリーミング動画を見まくる人、4人でプライム権利を使い倒せる人、 には、、1年間13490円はオトクなのかもしれませんが、私は30日体験して自動課金前に解約します・・。

解約はお試し期間終了前に自動継続をストップ、キャンセルすればOKです。 WEB上で可能です。 なお、お試し期間の30日未満でのキャンセルでも、キャンセル後も残り日数を含めた計30日間プライム権利は続きますので、継続する気が無いなら、忘れて自動課金が発生する前に早めのキャンセルしたほうがよさそうですね。

ということで、  Amazon Prime イギリス版の無料体験のレビューでした。


-追記-
↑手塚治虫のジャングル大帝がありました。 英語タイトルは The Kimba White Lion 。 1965年って私が生まれる前。 全52話を購入すると£26.99(4608円)です。無料では見られない作品なのに 2211件もの評価と、228件のレビューあり。 すごい。 ライオンキングの元ですからね。